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開発秘話
クロカワカジキのジャーキー乾燥機
開発のきっかけについて教えてください。
日本最西端に位置する国境の島、与那国島のある漁業組合長と、当社の沖縄担当社員との意外な出会いから、クロカワカジキ(いわゆるカジキマグロ)のジャーキー乾燥機が誕生しました。
カジキマグロの豊富な水揚げ量を誇る与那国島では、水揚げ量が激滅する時期に漁業組合の仕事量が低下します。そこで、組合長は1年を通して仕事量を一定にし、且つ本土への輸送コストを下げるため、クロカワカジキをジャーキーに加工し、島の特産品として売り込むことを考えました。
しかし、当初は天日乾燥をしていたため、雨が降ればカビが生え、ジャーキーの硬さも不均一になってしまい、順調にいっても乾燥には1週間の時間が必要でした。
ところがある日偶然、当社の社員と出会い、乾燥機を使ってジャーキーを作ってみようという話になりました。これが最初のきっかけです。
クロカワカジキ乾燥機を実際に使ってみて、どんな効果がありましたか?
1週間かかっていた乾燥時間は15時間に短縮、もちろん天候に左右されることなく、乾燥量も自由自在に調整できるようになりました。
最後にメッセージをお願いします。
飴色に輝く適度な歯ごたえをもった与那国島の新しい特産品、沖縄に行かれる際には是非、泡盛と一緒にお試しください。
暖房機トーマス
開発のきっかけについて教えてください。
私たちのもとには全国各地から、沢山の乾燥の依頼が寄せられてきます。
さくらんぼ日本一の産地、山形県。雪深いこの地域でのハウス栽培には燃費の高騰、暖房機のトラブルによる凍害、住宅地の中にハウスがあることから引き起こされる騒音問題、ハウス内の温度ムラなど悩みはつきませんでした。これらの諸問題を解決すべく試行錯誤を重ねて出来上がったのが、暖房機トーマスでした。
改善した点を教えてください。
燃費削減は燃料を灯油とし、その燃焼ガスをそのままハウス内に取り込むことで、燃焼効率を100%近くまで向上させることに成功しました。騒音問題については、送風機をシロッコファンにすることで解決しました。温度ムラや暖房機トラブルが引き起こす凍害については、1つの園地を複数台の小型機で管理することで温度ムラをなくし、被害を低減させることにつながりました。また、燃焼ガスに含まれる炭酸ガスが、樹勢を強くし収穫アップに貢献しています。ぶどう専用の低床型も開発され、各産地で好評を博しています。
600坪の園地を、300型の暖房機2台で管理すれば面白いのではないか。従来のハウス温度管理の考え方にとらわれないところから、暖房機トーマスの開発はスタートしました。
“トーマス”の名前の由来を教えてください。
総合果樹管理システムの英語頭文字(Total Orchard Management System)です。限りない成果を願って、無限大の∞のマークを使用しました。多くのお客様から親しみを持って、お使い頂けることを願っています。
“乾物ドリーム”を実現した梅菓子乾燥機
甘酸っぱく、一度口に入れると長持ちし、食べた人はみな虜になるという梅菓子をご存知でしょうか。その名を「スッパイマン」。今やコンビニ・スーパーなど、全国津々浦々でお目にかかることができるこのお菓子。スマップの木村拓哉さんやV6の森田剛さんをはじめ、著名な有名人が絶賛したことから全国的な大ヒットを巻き起こしました。
そして何を隠そう、このお菓子の大ヒットの陰に、キハラ自慢の乾燥機があったのです。
開発のきっかけについて教えてください。
沖縄県にとても美味しい梅菓子を作るというので評判のお菓子屋さんがありました。上間菓子店の上間信治社長は、美味しい梅菓子を作るため梅との格闘の毎日を送っていました。その味は評判を呼び、いつの頃からか大手スーパーやコンビニエンスストアからの注文が来るようになりました。
ところが、大手企業に納品するためにはとても厳しいいくつかの要求事項がありました。
- 決められた納期と納品量を絶対に守ること
- 納める商品は品質が安定していること
- 衛生管理がしっかりとなされていること
当時の乾燥方法は、4畳半の乾燥小屋にバーナーと換気扇を装着し、社長の経験で梅の乾燥具合を調整・確認するといった状態でした。これでは要求される量の梅菓子を納品することができないというのは明らかでした。
上記の要求事項を満たすためには、夕方5時には乾燥機への梅の搬入作業を終えて、朝8時までには乾燥終了し、パッケージング作業に入っていくというローテーションを組むことが必要であると上間社長は考えました。そして、この作業形態を実現させることができるような乾燥機を探し求めるようになりました。パッケージングから加工機械全般を手掛ける総合包装株式会社さんを通じて、キハラに乾燥機の開発依頼をいただきました。
開発に苦労した点を教えてください。
最初の乾燥は梅菓子の乾燥の特徴を見るために、M-10の小型乾燥機を使って試験乾燥をしました。乾燥そのものは上手くいき、満足のいく仕上がりでしたが、そこには思わぬ落とし穴がありました。梅菓子の塩分が乾燥行程で流れ出し、数回の使用で乾燥機が腐食してしまったのです。これによって乾燥機の仕様変更が必要であることが分かりました。
求められる仕様は大きく以下の2点に絞られました。
- 塩分にも腐食しない総ステンレス製であること
- 乾燥処理量を柔軟に調整できるセパレート式であること
乾燥機を4分割できるようにし、処理量を1〜4段階で対応できるようにしました。また、当初は作業場の吸気と排気のバランス調整が難しく、乾燥行程に若干の遅れが見られるなど、建物や立地条件を含めた設備全体としての問題解決が必要でした。
総ステンレス製セパレート式梅菓子乾燥機を使ってみて、どのような効果が得られましたか?
この総ステンレス製のセパレート式乾燥機を導入したことにより、作業のローテーション化による納期と納品量が一定になり品質も安定、そして乾燥機内も腐食がなく洗浄できるために衛生管理上の問題もクリアできるようになりました。
もともと上間菓子店さんの味の評判は抜群だったので、商品を安定供給できるとあって各方面からは更なる需要が増大。この後1台、また1台と乾燥機を増設していただくに至りました。現在では月商1億円以上(!)、雑誌やテレビにひっぱりだこの超売れっ子お菓子屋さんになられています。これぞまさに、“乾物ドリーム”ですね。
最後にメッセージをお願いします。
世の中にはたくさんの乾燥食品メーカーさんがあります。しかし、その多くは“乾燥”という加工方法のメカニズムを誤解(乾燥=水分をとばすだけ、ではないんです!)されているため、せっかくの素晴らしい商材がスポットライトを浴びることができていないように感じます。ムダに長い時間をかけて燃料代ばかりがかかって、仕上がりが不安定で困っている、というメーカーさんが何と多いことでしょうか。
キハラの乾燥機には様々な仕様のものがありますが、必ずしも高価なものが良いというわけではありません。会社や商品によって事情も様々ですから、製品にあったベストの仕様のものをご提案するように心掛けています。
更に気をつけなければならないことは、火災の危険性が高いような設備を使用されているところが非常に多いということ。これはもちろん、仕上がりが云々といった問題以前の話しになるのですが、危険な設備状況を数多く見てきました。このような観点からも設備についてお考えいただければと思います。
また、衛生に対する関心や環境配慮への必要性が高まっていますので、設備を新設・改善される際にはこれらの点にも十分に注意していただきたいと思います。
地域ブランド商品や大ブレイクした商品例
- JA佐渡様 http://www.ja-sado-niigata.or.jp/
- (有)伊藤鉄工所様
- 色調と程よい柔らかさを安定的に生産出来る乾燥システムを実現することで生まれたブランド商品です。当社スタッフにもファン多しの、佐渡の美味しいあんぽ柿を是非ご賞味下さい。ちなみに、佐渡島そのものが絶対行く価値ありの素晴らしいところです。
- あぶらや農園様
- いわずと知れた山形さくらんぼ。あぶらや農園様はその中でも品評会で金賞を受賞されるほどの腕前です。
- (有)水耕八重岳様
- 特許製品であるゴーヤー茶は農林水産省食品流通局長賞受賞の一品です。苦瓜(ゴーヤー)に含まれる多量のミネラル、ビタミン類を残したまま、全国の子供から大人まで幅広く提供できる苦瓜商品として、お茶、パック入り、カン入り、パウダーにした食品等、全国展開しています。沖縄へ行かれた際には OKINAWAゴーヤーパークへレッツゴー。まろやかな美味しいお茶にあなたもやみつきになるかも!

